かかりつけ薬剤師を決めよう

かかりつけ薬剤師・薬局を活用するための3つのキーワード

決めよう

普段から利用する薬局を「かかりつけ薬局」として1つ決めておきましょう。あなたが使用する薬を1つの薬局で管理することで、複数の医療機関から同じ薬が処方されたり、相互作用(注意を要する飲み合わせ)が起きるのを防ぎます。

探そう

薬や健康に関して、何でも相談できる「かかりつけ薬剤師」を探しましょう。薬のことはもちろん、健康に関する相談などにも応じます。お気軽にご相談ください。

活用しよう

「かかりつけ薬剤師・薬局」を活用しましょう。あなたの健康サポーターとして、薬の記録を長期にわたり保存し、薬を安全で安心して使用できるよう適切な対処法を提案します。

「かかりつけ薬剤師」とは

  • 薬を安全に、安心して使用していただくため、処方薬や市販薬など、患者さんが使用されている薬の情報を一元的に把握し、薬の重複や飲み合わせのほか、薬が効いているか、副作用がないかなどを継続的に確認します。
  • 薬の飲み残しや飲み忘れなどを起こさないように、患者さんをサポートします。
  • 在宅で療養中の方にも、ご自宅等にお伺いし、薬に関するアドバイスを行います。
  • 市販薬などをお求めの際も、症状に適した商品を一緒にお探しします。
  • 休日・夜間でもご相談に応じます。

 

世界共通の「薬剤師の使命」


皆さんは「薬剤師の使命」とはどのようなことだと思いますか?

薬剤師には「ファーマシューティカル ケア」という世界共通の合言葉があります。これは、薬剤師の行動の中心に「患者さんの利益を据える」と言う考え方です。30年近く前、「薬剤師はもっと患者さんの薬物療法に責任を持つべき」ということがアメリカで提唱され、この考え方があっという間に世界中の薬剤師に拡がりました。

長い間、薬剤師は、処方せんに基づいて調剤を行い、OTC薬を販売し、患者さんの手元に渡すことを仕事と考えてきました。しかし、どんなに優れた薬でも、飲みにくかったり、副作用などの不安から服用を中断してしまうと薬の効果が十分に表れず、治療がうまく行かないことも少なくありません。ファーマシューティカルケアでは、治療効果が十分発揮されるよう、薬剤師による患者さんへのサポートや、必要に応じて主治医と連携し対応することなどが求められます。海外では、この考え方に基づき実践した結果、薬による治療効果が高まったという報告も数多くあります。

日本についてはどうでしょうか。

すでにご紹介した「かかりつけ薬剤師・薬局」の役割は、まさに患者さんが医療の恩恵(健康の維持や薬による治療の不安軽減など)を最大限享受できるよう、患者さんを中心に据えた業務を目指しています。少子高齢社会では、継続的な治療を要する慢性疾患患者さんが多くいらっしゃいます。治療を継続することは、患者さん自身だけでなく、ご家族にとっても大変な負担です。薬による治療を中断してしまうと、病状が重症化する場合もあり、さらに負担を招く結果にもなりかねません。患者さんが地域で暮らしながら納得し、安心して治療を継続できるよう応援するのが「かかりつけ薬剤師」の使命と考えます。

毎日新聞11月4日(金)朝刊掲載

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